2015.10.10 07:00
都心の免税専門店では、連日のように訪日外国人観光客が買い物に訪れている=東京・銀座【拡大】
ラオックスは9月18日、銀座で2店目の総合免税店「ラオックス銀座EXITMELSA店」をオープンした。顧客満足度の向上を目指し、本店との2本柱で中国人観光客を中心とする顧客の囲い込みを目指す。
三越銀座店は約5年ぶりの大改装に踏み切った。目玉は、8階フロアに新設する「Japan Duty Free GINZA」だ。11~12月オープン予定で、沖縄を除けば国内初となる「市中空港型免税店」となる。
通常の市中免税店は、消費税のみが免除される「TAX FREE」。これに対し、市中空港型免税店は、消費税に加え、関税や酒税、たばこ税も免税となる「DUTY FREE」で、購入品は空港の専用カウンターで受け取るのが特徴だ。同店の浅賀誠店長は「百貨店を利用する外国人の増加という銀座の街の変化に対応し、新しい銀座らしさを発信していきたい」と意気込む。
大規模な店舗リストラを進めているヤマダ電機も今年4月、JR新橋駅前の店舗を全面改装し、消費税別の価格表示の導入をはじめ、化粧品や土産物も取りそろえた免税対応店に衣替えした。
海外勢では、韓国ロッテが来年3月、銀座で市中空港型免税店をオープンする予定。同社は韓国で同様の免税店を手がける強敵だ。