トヨタ自動車は15日、ドイツ・フランクフルト国際モーターショーで、小型スポーツ用多目的車(SUV)「C-HRコンセプト」の最新コンセプト車を公開した。昨年9月の初公開時は3ドアだったが5ドアに変更し、市販デザインに近づけた。2016年3月に市販モデルを公開し、同年中に発売するとみられる。
C-HRコンセプトは最新のハイブリッドシステムを採用し、駆動を助ける電動モーターやバッテリーを小型・軽量化するほか、エンジンの効率を高めて燃費を改善する見込み。昨年は青色だった外板を銀色の基調に変更した。
トヨタは欧州で人気が高いSUVのラインアップを追加し、シェア拡大を目指す。
一方、競合するフォルクスワーゲン(VW)は、全面改良した小型SUV「ティグアン」の新型車を初公開した。現行モデルから燃費を最大10%改善し、車線を逸脱すると警告するシステムなど安全機能を標準搭載した。16年4月にドイツなどで発売する見込み。