ミクシィの木村氏によれば「ユーチューブの平均視聴時間は10分前後。通勤通学やちょっとした時間に、人気ユーチューバー(ユーチューブで人気動画を配信しているクリエーター)のネタ動画のように、サクッと見られる長さだから」と分析し、アニメの時間もこれに近づけた。
この判断に、ユーチューバーとして若い人たちから支持を集めるHIKAKIN氏は、「見やすい」と短さを評価した。ゲームの攻略動画で知られるユーチューバーのマックスむらい氏も、プロモーションビデオを見た後で「本編もプロモーションビデオのようにバンバンとシーンが変わっていけば、みな見るのでは」と話して、7分という時間の中に、テンポよくストーリーや展開が詰まった作品にすることで、大勢が視聴する可能性を示唆した。
もちろん、時間だけが短くても、高品質で濃密な内容でなければ見てもらえないのも事実。シリーズ構成・脚本を担当する加藤陽一氏は、「妖怪ウォッチ」の脚本を手がけていることでも知られる人気脚本家だが、アニメ版「モンスト」では「7分用にベストなシナリオの書き方とはなんだろうか、一定の満足がないといけない、そのためにどうすればいいだろうか」と考え、書いていったという。