資生堂は、30、40代向け中心の専門店ブランド「ベネフィーク」に、肌のうるおいやハリを保つ60代以上向けのスキンケアシリーズ「IM」を加え、化粧水など13商品を9月21日に発売する。
併せて10代向けにもスキンケアの新シリーズ「AC」を投入。祖母が母、母が娘に商品を薦めたり、情報交換したりすることが多い事実に着目。3世代にわたり顧客を囲い込む。
60代向けの化粧品は、2011年に異業種から参入したサントリーホールディングス傘下のサントリーウエルネスが草分け的存在。ネット通販中心の販売手法や、加齢対策に絞った商品戦略で成功を収めている。
カネボウと資生堂の商品は、価格を3000~5000円の中価格帯に設定し、貯蓄の範囲内で購入できるようにした。専門店のカウンセリング力を生かし、ネット通販に流れた顧客を取り戻す狙いもありそうだ。