フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ高画質な「4Kテレビ」の普及が加速してきた。フジテレビは6日、「4K」番組のネット配信をスタートした。同社によると民放で初の試みという。また、家電量販店では、4K対応テレビの平均価格が20万円以下にまで低下。50型以上の大型液晶テレビの販売台数に占める割合も半分程度となるなど定着化してきており、今夏のボーナス商戦の目玉としても期待されている。(宇野貴文)
仕事帰りのサラリーマンらでにぎわう東京・新橋の家電量販大手、ヤマダ電機「LABI新橋」。テレビ売り場で4Kは東芝の43型が16万8千円、韓国LG電子の43型が10万2600円と低価格化が進んでいる。
調査会社BCNによると、4Kテレビの平均単価は5月に19万4千円と、前年同月比で4割も下がった。部品価格の低下や製品数の増加を背景に価格競争が進んだためだ。
液晶テレビ全体に占める割合でも5月には台数ベースで1割、金額でも3割を初めて超え、存在感を増している。
平均の画面サイズは前年同月比1割減の51.6型まで下がっているとはいえ、電機業界では「4Kの高画質は大型画面でないと十分に楽しめない」(大手メーカー)との声が強い。50型以上の大型の液晶テレビの販売台数で4Kが占める割合は前年同月比2.3倍に拡大した。