最初に2万円(税別)を支払い、加盟店になる必要はあるものの、客単価が3000円程度の店でも利用できるよう、月額利用料は9800円(同)に抑えた。また、ネットには対応せず、電話予約のみに対応した無料版アプリも用意している。
さらに同社は、店の集客を支援。通常は、同社のような予約管理システムの提供企業が、店の情報を掲載したポータルサイトを構築したり、予約できる一般向けアプリを配布するのが一般的だが、同社はそれ以外に食に関するブログの運営者などとパートナー契約を締結。そうしたパートナー経由の集客を加えることで、さらに多くの収益を期待できるという。2、3年以内には利用料を無料化し、客を送り込むたびに手数料をもらうビジネスモデルに転換することも視野に入れている。
世界有数の美食大国といわれる日本だが、レストランのIT化は遅れ気味とされる。「年内に1000店の加盟が目標。パン屋や病院、調剤薬局など、一般予約を受け付けている他業種の店にも展開したい」。深田社長はそう話し、飲食文化の活性化に全力を尽くす構えだ。(井田通人)