健康表示でアピール、キリン、アサヒなどが新制度活用 (1/2ページ)

2015.6.16 22:23

キリンビール本社前でノンアルコールビールを配る布施孝之社長(左)=16日、東京都中野区

キリンビール本社前でノンアルコールビールを配る布施孝之社長(左)=16日、東京都中野区【拡大】

 企業の責任で健康効果を表示できる「機能性表示食品」の販売が今月から始まった。既に37商品が新制度に基づき消費者庁に受理されており、キリンビールが16日に発売したビール風飲料を皮切りに順次、店頭に並ぶ予定だ。健康志向が高まる中、各社は脂肪や糖質の吸収を抑える機能などをアピールし、需要の掘り起こしを狙う。ただ、消費者団体などからは効果を疑問視する声もあり、定着に向けては消費者に疑義の持たれにくい“うたい文句”が必須となりそうだ。

 キリンビールは16日、機能性表示食品では初となるアルコールゼロのビール風飲料「パーフェクトフリー」を発売した。缶のラベルの目立つ部分に「脂肪の吸収を抑える 糖の吸収をおだやかにする」という特徴を表記した。店頭想定価格は350ミリリットル缶で147円と、従来のビール風飲料と同じ設定にした。

 会見した布施孝之社長は「ビール風飲料第1号という点をPRして支持を得たい」と意気込んだ。

 アサヒビールも、キリンの商品と同じ機能を持つビール風飲料などを23日に売り出す。ただ同社は「お客さんはやはり味を重視する」(小路明善社長)と見て、味わいを高めた商品で差異化を図る考えという。

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