奥州市は2010年度から、コメからエタノールを作る地域循環実証プロジェクトを開始し、この計画に酒井社長が技術指導などの形で参画。田園風景の維持や農業の所得向上、エネルギーの地産地消、新たな産業の創出など、社会的課題の解決に一石を投じた。
さらに、この虫よけスプレーには、新潟の障害者就労支援施設が取水する杉の蒸留水も使っている。この施設はオーガニックを扱う化粧品会社が支援しており、同社の社長が化粧品製造に必要な技術指導や衛生管理などを徹底しているという。
一方、ネパールの農村からは精油を取引する。ネパールとの取引は、国際的な貧困対策や環境保護を狙った「フェアトレード」の精神を参考にしている。日本でファーメンステーションの商品が売れれば、原料を作っている現地の農村も潤う仕組みだ。