一方、企業が情報漏洩(ろうえい)を防ぐには個人番号の記載された書類の管理や、業者への破棄の委託などが考えられる。個人情報の漏洩経路としては「紙」が最も多く、NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会(東京都港区)がまとめた13年の媒体別の個人情報漏洩件数によると、紙が941件と全体の67.7%を占めた。企業が情報漏洩防止に頭を悩ませているインターネットは126件(9.1%)、電子メールは119件(8.6%)だ。
情報漏洩対策を強化
ここに新たな商機を見いだそうとしているのが事務機メーカーのサカエ(同)だ。
同社が4月16日に発売したオフィス向けシュレッダー「シュレッドギア 極美(kiwami) F6」で細断した1片の大きさは、0.7×3.5ミリで世界でも最小クラスだ。マイナンバー制度に関するガイドラインによると、個人番号などが記載された書類を破棄する場合、「焼却または溶解などの復元不可能な手段を採用する」と例示されている。