2015.3.7 07:04
株主総会を舞台に創業一族が対立する大塚家具のショールーム=東京都新宿区【拡大】
大塚家具は6日、今月27日開催の株主総会の招集通知を発送し、経営の主導権をめぐる大塚久美子社長と、父で創業者の勝久会長の委任状争奪戦(プロキシーファイト)が本格的に始まった。大株主のうち機関投資家は会社寄りで、久美子氏有利との見方もある。勝久氏は4割に達する個人株主や少数株主を確実に取り込む考えで、同日には、新たに会社側を上回る年間120円への増配計画を発表した。
「長年、株主さまとはいいコミュニケーションを築いてきた」。同日、東京都内の本社で改めて会見を開いた久美子氏はこう述べ、株主の支持を得ることに自信を見せた。
総会に向け、久美子氏と勝久氏はそれぞれ、互いを経営陣から除外した取締役案を提案。総会では、保有株数に応じて決まる議決権の過半数を得た案が可決される。招集通知の発送に合わせ、両者とも総会に出席しない株主が意思表示するための委任状を送付。本格的なプロキシーファイトに突入した。