旅行大手のHIS(エイチ・アイ・エス)は19日、民事再生手続き中のスカイマークの再建を支援する共同スポンサーに名乗りを上げたことを明らかにした。スカイマークの旅客便と組み合わせた旅行商品の販売などで協力する考えだ。出資の是非は今後詰める。
HISは同日、スカイマークのフィナンシャルアドバイザーを務めるGCAサヴィアン(東京)に、支援計画を提出。HISがインターネットや実店舗で販売する旅行商品に、スカイマークの旅客便を活用することで、スカイマークの座席販売の促進につながるとみている。また、採算性が比較的低い路線でも、HISの旅行商品の企画力を生かすことで搭乗率向上に寄与できると見込んでいる。
スカイマークは、平成8年にHISなどの出資で設立。スカイマークの経営破綻時のHISの保有比率は約6・5%だったが、今月に入り市場で売却したため1%台まで低下している。
一方、米航空大手デルタ航空のグリメット上席副社長(ニューヨーク担当)は18日、スカイマークの共同スポンサーに名乗りを上げる可能性について「現時点でそのような計画はない」と述べた。米ニューヨークで報道陣に対し語った。