全国百貨店売上高、1月は2.8%減で10カ月連続マイナス 来月はプラスも

2015.2.19 18:45

 日本百貨店協会が19日発表した1月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2・8%減となり、消費税率が引き上げられた昨年4月から10カ月連続で前年割れした。北海道や北陸で大雪になったことなどで、来客数が減ったことが響いた。

 商品別売上高では、主力の衣料品が5・8%減となった。主力の婦人服で、コートなどの防寒衣料が不振だった。化粧品は7・1%増、美術・宝飾・貴金属が4・7%増と好調。さらに訪日外国人の売上高は124億円と、前年の2・8倍。昨年12月に続いて100億円を超える押し上げ効果となった。

 地域別でみると、東京は0・7%増、大阪が2・2%増となるなど、主要10都市では1・3%減にとどまったものの、地方では5・5%減となるなど、大都市と地方の格差が広がった。

 2月については16日までの段階で全国の売上高が「前年同期に比べ1%増で推移しており、11カ月ぶりに前年実績を上回る可能性が高い」(井出氏)とみている。

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