無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を利用するための端末を昨年8月から個人にレンタルしている通信機器販売会社のAI。法人向け事業で余った端末を活用して始めたサービスだったが、予想以上の結果に金沢瞬社長自身が驚いている。もともと人と接するのが好きだという金沢社長は、個人向けの事業に進出したことで「顧客の喜ぶ声が直に届くようになった」とも喜ぶ。
--サービス内容は
「サービス名は『WiFiチャンネル』。ホームページ上で申し込むと、当社がゆうパックでルーターと呼ぶ小型端末を届ける仕組みだ。日時の細かい指定ができ、ホテルに送ることも可能。返却時はレターパックに入れてポストに投函(とうかん)するだけで済むほか、郵便局やコンビニエンスストアのローソンからも返せる」
--主な料金プランは
「通信速度の違いで2種類があり、KDDI系のUQコミュニケーションズが提供する高速の『WiMAX 2+』に対応した端末は1日400円で借りられる。一般的な3Gでは4種類があり、UQの『WiMAX(ワイマックス)』対応端末が250円、ソフトバンク傘下のワイモバイルだと200円。通信会社から端末を大量購入することで料金を抑えている」
--短期間でも借りられるのが売りだ
「最短だと1日だけでも借りられる。出張や旅行に加えて、イベントなどの期間中だけ借りるという人が多い。昨年12月の衆院選前には選挙関係者の利用が増えた。海外からの留学生もよく借りている。期間は1週間以内が約3割を占める。一方、長く使う人も少なくないため、月5500円などの長期利用者向けプランも用意している」