NTTドコモは28日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)87」に移動基地局車3台と約4キロのアンテナを背負った30~40人のWi-Fiサポーターを投入し、会場周辺エリアの電波を強化した。コミケは30日まで開催している。
夏冬に同会場で開かれるコミケは3日間で約55万人が集まる国内最大級のイベントの1つ。ドコモはこれまでも人が集中する大型イベントで、クアッドバンド(2GHz、800MHz、1.5GHz、1.7GHz)に対応した基地局車を活用してきた。
時間帯で人の流れが変わるコミケのようなイベントでは、Wi-Fiサポーターが威力を発揮。来場者の入退場や人気作品の発売時間などに合わせて駅周辺や会場入口、長蛇の列ができる駐車場などに移動し、スマートフォンや携帯電話がつながりにくくなる状況を回避している。
Wi-Fiサポーターとして会場を回ったドコモ無線アクセスネットワーク部エリア品質部門品質企画担当の川地厚史さんは「(待ち時間などにスマホやタブレットを使用することが多い)コミケはトラフィックが群を抜いて多い。人が滞留するところを狙って臨機応変に対応した」と話した。同部Wi-Fi企画部門Wi-Fi企画担当の河村夏樹さんも「twitterに『ドコモが使いやすい』という反響がある。かなり快適なのではないか」と手応えを感じていた。