NTTドコモと東北大は19日、妊娠糖尿病など妊婦特有の疾患の発症原因を解明する共同研究を始めると発表した。
妊婦の日々の体調データなどをスマートフォンで集め、遺伝子情報や血液成分の解析と組み合わせる。こうした3要素を網羅する研究は世界初といい、「ほかの病気と比べ解明が進んでいない妊婦疾患の予防法を確立する」(八重樫伸生・東北大東北メディカル・メガバンク機構副機構長)。
質問票形式や来院時の測定が主だった従来手法と比べ、高精度のデータをスマホで毎日取得できる。研究は、ドコモが提案し資金を提供。「モバイル端末を使った健康管理サービスの進化につなげたい」(梅田成視・ドコモ先進技術研究所長)という。