今回は公益財団法人日本生産性本部主席経営コンサルタントの寺沢俊哉氏を紹介したい。
寺沢氏は、組織活性化や人材育成といった「人」に関する支援を行っている。初めて会ったときに著書「感動の会議!」(ディスカバー・トゥエンティワン刊)をいただいた。
著書によると、感動の会議とは、参加者が意気に“感”じ自ら考え、自主的に“動”き出すこと。リーダーは一方的に指示命令するだけでなく、参加者が進んで能力を最大限に発揮してもらうように支援する技術が問われる。そのためには、共鳴→発見→合意のプロセスが必要だと説く。
寺沢氏は、特に社内講師の養成に力を入れている。外部講師に丸投げしていた旧来型研修を、より効果の高い研修に変えるべく、研修の内製化を企業と共に考える。業務に精通した社内講師と、分野に精通し他社情報・価値観をもっている外部講師が、それぞれの強みを生かして協働するべきだとする。
「『誰かに喜んでもらう仕事』が好きで、『あなたの喜びが、私の喜び』になる仕事がしたい」ので、コンサルタントは天職だ。「誰かに貢献しようとしている人」「共に成長しようとしている人」「学びを実践に生かそうとしている人」を応援したいと思っている。
本気とは何かと問うと、「誰に言われるまでもなく、客観性やデータで証明し、成果が保証されているわけでもなく、単に自分で覚悟を持って進めている状態」と定義する。
最近、本気を感じたことは!? と聞いたところ、「地元・埼玉の川越胃腸病院の献身的な看護師さんやスタッフの振る舞い。誰かのために没頭している姿に心打たれます」と回答。是非拝見したい(笑)。