ニッカウヰスキーの「竹鶴」など一部商品が、予想以上の売り上げ増で生産が追いつかない状態にある。
創業者、竹鶴政孝をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」人気の影響という。もともとはライバルのサントリー酒類が仕掛けたハイボールブームで火が付いたウイスキー人気。今度はニッカが主人公となり、ウイスキー市場全体を広げている。
売り上げが伸びているのは竹鶴のほか「余市」「宮城峡」など。中でも竹鶴の人気は高く、大阪市内の百貨店では「ドラマを見た」と指名買いする人の姿もみられる。1月以降、竹鶴の売り上げは前年同月比40%増の水準で推移。ニッカの柏工場(千葉県柏市)は休日返上のフル稼働状態だが注文に応じきれず、10月以降の出荷量を調整せざるを得ないという。