ゼロ系発泡酒、サントリー「おいしいZERO」新発売 天然水仕込みの“おいしさ”実現

2014.8.28 12:42

CMに起用される人気タレントの木梨憲武さん(右)とサントリー酒類の水谷徹ビール事業部長=27日、東京都港区

CMに起用される人気タレントの木梨憲武さん(右)とサントリー酒類の水谷徹ビール事業部長=27日、東京都港区【拡大】

  • 商品説明会ではCMに人気タレントの木梨憲武さんを起用することも発表=27日、東京都港区
  • 商品説明会ではCMに人気タレントの木梨憲武さんを起用することも発表=27日、東京都港区

 サントリー酒類は、健康志向の消費者に人気の“プリン体・糖質ゼロ”発泡酒の新商品「おいしいZERO(ゼロ)」を9月2日に発売する。従来品と違い、しっかりとした飲みごたえと爽やかな後味を実現したのが大きな特徴だ。

 「おいしさにチャレンジした」。27日の商品説明会で同社の水谷徹ビール事業部長はこう意気込みを語った。

 低カロリーなどをアピールするため「ゼロ」「オフ」「フリー」と表示されている従来の発泡酒や第3のビールには、『味までカットされている』『物足りない』といった愛飲家の不満も少なくないという。

 そこで最も力を入れたのが「うまみ」や「飲みごたえ」の実現だ。

 独自技術でホップの爽やかな苦みを高純度で精製した成分を加えたほか、糖質やカロリーをゼロにした同社のビール風味ノンアルコール飲料「オールフリー」で培った製造法なども応用。さらに天然水100%で仕込み、アルコール度数は一般の発泡酒よりやや高い5%としたことで「味の厚みを持たせながら、爽快な後味も両立した」(伊藤昇ビール生産研究本部長)という。

 体内で痛風や尿路結石の原因とされる尿酸に変化する「プリン体」と、肥満の要因となる「糖質」をともにゼロにした発泡酒は、キリンビールとアサヒビールも9月2日に新商品を投入。この分野で第3のビールから発泡酒に切り替えて先行するサッポロビールを一斉に追いかけ、同日に大手4社そろい踏みで戦いの火ぶたが切って落とされる。

 サントリー酒類は「医者に『尿酸値が高い』などと(ビールを)止められて代わりに飲んでいる人だけではなく、健康を気にして予防的に飲むユーザーがこの分野に多い」(水谷氏)と分析。

 ワインや日本酒など他のお酒の愛飲層も含めて需要の裾野の広がりに期待を寄せる一方で、「どのカテゴリーでも同じだが、せいぜい生き残れるのはナンバー2まで。4社そろって売れ続けることはないだろう」(同)と気を引き締めている。

 「おいしいZERO」は350ミリリットル缶で税込み想定価格は165円前後。年内は100万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の販売を目指す(年間ベースで300万ケース)。プリン体・糖質ゼロの機能性に加え、「おいしさ」を前面に打ち出した同社の新たな発泡酒戦略が注目されそうだ。

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