玩具大手のタカラトミーは30日、2014年9月中間連結業績予想を下方修正した。国内外での顧客の仕入れ戦略の変更に加え、小学生男児向け玩具の競争環境が変化したことを理由にしている。競合のバンダイが手がける人気アニメ・ゲームの「妖怪ウォッチ」関連玩具が好調で、タカラトミーのトレーディングカードやキャラクター玩具が売り負けた格好だ。
タカラトミーでは、ディズニー映画「アナと雪の女王」関連の女児向け玩具は好調に推移した。しかし、バンダイが手がける今年1月に登場した妖怪ウォッチ関連の玩具が、一気に半年で100億円規模の大型商品となる前例のない伸びをみせたため、同じターゲット層のタカラトミーの男児向け玩具にマイナスの影響がでた。
9月中間決算では、売上高が当初予想を65億円下回る745億円(前年同期比7・5%減)、本業のもうけを示す営業利益が5億円減の15億円(43・9%減)、最終損失は2億円膨らむ9億円の予想となっている。通期予想については年末商戦の状況などを踏まえるとして、今回はこれまでの予想を維持している。