関西電力が29日発表した今年度の9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比82.4%減の26億円となったものの、2年連続で中間黒字を確保した。円安の進行が一服していることで、燃料調達費の高騰がひと息つき、赤字決算はまぬがれた。
ただ通期予想(2015年3月期)については、この日の会見で八木誠社長が「原発が再稼働しない場合は大変厳しい状況で、赤字にならざるを得ない」と述べた。正式な予想額は引き続き未定としているが、売上高については前期比3.7%増の3兆4500億円という予想を初めて示した。
中間決算の売上高は4.1%増の1兆6776億円だった。営業利益は92.1%減の42億円と前年同期から大きく減少した。