コンビニエンスストア「スリーエフ」の高知県内の店舗66店が、ローソンに切り替わる。ローソンが28日発表した。スリーエフは関東・四国で展開する中堅コンビニだが、1割の店を失う。このほか平成27年2月期はミニストップ、サークルKサンクスの大手2社も総店舗数を減らす。一部の大手を除き、コンビニ各社は消費税率引き上げ後の販売が苦戦している。店舗網の拡大によるコンビニの成長モデルは曲がり角を迎えた。(山口暢彦)
ローソンと、スリーエフを運営するサニーマート(高知市)は27年春に店舗運営の共同出資会社を設立する。店舗の運営拠点を地元に置き、地域に密着した品ぞろえやサービスを充実する。新会社の出資比率はサニーマートが51%、ローソンが49%となる。サニーマートは27年2、3月に高知県内のスリーエフ66店をローソンに順次転換する。
店舗削減の動きは大手にも広がっている。27年2月期は、サークルKサンクスの総店舗数が3年ぶりの減少に転じる。京都府、奈良県などで約100店のサンクスを運営していたフランチャイズチェーン(FC)加盟企業が、ローソンにくら替えするためだ。
大手コンビニ関係者は、「収益が上がらないチェーンから、集客や売り上げが見込めるチェーンへ加盟店が移る動きは広がる恐れがある」と指摘する。
同様に、ミニストップも出店数は横ばいだが、閉店数の増加により、27年2月期の総店舗数が初めて減少する見通しだ。