パナソニックが開発「魔法の砂」、乾燥地の農地化で威力 食糧問題解決に道 (4/5ページ)

2014.10.27 07:12

パナソニックが開発した撥水砂。水をかけても染み込まないのが分かる

パナソニックが開発した撥水砂。水をかけても染み込まないのが分かる【拡大】

  • 実験農園で栽培したトマトの収穫量は40%増えた

 撥水加工を施すにはノウハウこそ必要だが、特殊な装置は必要ないという。現地で加工を施せるようになれば、加工費用は1トン当たり数千円に抑えられるとみている。

 「地球温暖化や過剰開墾によって、陸地の4分の1で乾燥地化が進んでいるとされる。この技術が問題解決に役立てば」。美濃氏はそう強調する。

 水不足解消にも一役

 魔法の砂の応用可能性はそれだけにとどまらない。

 道路の下に敷けば、長時間水を蓄え、路面温度を低く保てるため、ヒートアイランド効果を抑制できる可能性がある。砂粒の隙間を気体だけが通り抜ける性質を利用し、水蒸気だけを通す仕組みを海水淡水化設備に取り入れれば、水不足解消に一役買いそうだ。

定年を迎える美濃氏は、壮大な夢を後進に託す

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