“再就職難民”となった60歳以上の高齢者(シニア層)を支援するビジネスが広がりをみせている。働く意欲のある高齢者が年々増え続けるのに対し、ハローワークなどの公的機関が行っている求人活動が追いついていないからだ。高齢者を即戦力として期待する企業とマッチングしたり、起業を支援したりするサービスにニーズが高まっている。「生きがい」や「社会参加」を求める高齢者に応えるビジネスモデルが成功の鍵を握る。
ミスマッチ改善へ
ソーシャルメディアの構築・運営支援サービスなどを手がけるガイアックスは、子会社を通じて、主に65歳以上のホワイトカラー出身の再就職希望者を対象にしたマッチング(お見合い)サイト「シニアモード」を4月に立ち上げた。
希望者は個人情報や職務経歴、資格などをサイトから入力し、企業は依頼したい仕事内容を登録。企業の要請があれば希望者との面談を設定し、勤務時間などの条件面を話し合う。現在、100人以上、約30社が登録しており、早ければ年内にも本格展開する。