ファミリーレストラン「ガスト」などを運営する外食大手のすかいらーくは9日、東証1部に再上場した。2006年に経営再建のため経営陣による自社買収(MBO)を実施して上場廃止になって以来、8年ぶりの市場復帰となる。
この日の終値は1143円で、時価総額は約2300億円となり、外食では日本マクドナルドホールディングスに次ぐ規模になる。今後、上場で調達した資金を新規出店の費用などに充て、団塊世代を取り込む戦略を描く。
「8年で、ようやくここまで成長できた」。この日、上場記念セレモニーの会場で、同社の谷真社長はこう振り返った。
ファミレスの草分け的存在で、00~06年に1700店舗を出店するなど、「新規出店で売上高を伸ばし続けるビジネスモデルを推し進めてきた」(谷社長)。だが、消費者の低価格志向の広がりで牛丼チェーンなどに客を奪われるなどして、赤字店舗が続出する事態に見舞われた。