日本郵便が国際宅配に本格参入 仏ラ・ポスト系グループと提携、ネット通販需要にらむ

2014.10.3 19:37

 日本郵便は3日、フランスの郵便会社、ラ・ポストのグループと資本・業務提携を結び、国際宅配便事業に本格参入すると発表した。海外との間のネット通販の拡大をにらみ、体制を整えた。

 アジア・欧州・オセアニア49カ国・地域への国際宅配便サービス「UGX(ゆうグローバルエクスプレス)」を30日に始める。企業向けが中心で、ネット通販の普及により増加している日本発アジア諸国向けの宅配需要を取り込む狙い。海外企業への出資は日本郵政グループとして初めて。

 今回提携したのは、ラ・ポストの物流子会社であるジオポストと、その関連会社である香港の物流大手、レントングループ。今回、日本郵便はレントングループに14・9%を出資する。日本郵政グループが海外企業に出資するのは初めて。取得額は公表していない。

 世界30カ国に拠点を持つレントンのネットワークを活用し、3~4年後に年間100万個、数十億円の取扱高を目指す。

 国際宅配は通関制度が国際スピード郵便(EMS)と異なり配達日数のブレが小さいほか、荷物をきめ細かく追跡でき、関税を差出人払いにできることなどが利点。レントンが総代理店を務めるキャセイパシフィック航空系を利用し、従来扱えなかった大型の荷物も扱う。

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