インターネット通販大手の楽天が1日、秋季入社式を開き、三木谷浩史会長兼社長が「イノベーションの継続が成長への唯一の道だ」と新入社員に訓示した。今秋の新卒採用者143人のうち外国人は18カ国116人で過去最多となった。式典後、三木谷氏は報道陣に「人口が減る中で内需をどう拡大するか、外国人労働者の活用も含めて考えなくては」と国への要望を述べた。
楽天単体の社員約3800人のうち外国人は15%を占め、今年の春秋合わせた採用数も182人と昨年より5割増やしている。「国内では情報工学を専攻するエンジニア志望の学生が少ない」(三木谷氏)ことも、外国人採用が増える理由という。
楽天は2008年から海外のネット通販会社を買収するなどし、これまで27カ国・地域に進出。三木谷氏は「グローバル展開に向け世界中から人材を集めることが重要」と語った。