英家電メーカーのダイソンは4日、来年春にロボット掃除機を世界に先駆けて日本で発売すると発表した。同社の掃除機の特徴であるサイクロン式を採用し、「他のどのロボット掃除機より高い吸引力」が売り。同分野で独走状態にある米アイロボットの「ルンバ」に真っ向勝負を挑む。
「吸引力は(ルンバの)20倍。サイズも半分で、これまで入れなかったところにも入って掃除できる」
発表会に合わせて来日した創業者のジェームズ・ダイソン氏は“掃除機メーカー”として、ロボットメーカーの掃除機との違いをアピールした。
ダイソン初のロボット掃除機「ダイソン360Eye」は、開発に16年かかったという自信作。幅23センチと小型ながら、強力なモーターと通常の掃除機のような吸い込み口を設置。上部のカメラで周囲の状況を把握し、無駄のない軌道で動き回って掃除する。
スマートフォン(高機能携帯電話)を使えば「オフィスでもイギリスからでも掃除の指示ができる」(ダイソン氏)機能なども搭載。国内販売価格は10万円以上になる見込みだ。
日本を発表と先行発売の場に選んだことについて、ダイソン氏は「テクノロジーを重視しており、ロボットの大きな市場でもある」と説明する。