ローソンは6日、シネマコンプレックス(複合映画館)国内3位のユナイテッド・シネマ(UC)を買収すると発表した。UCの全株式を保有する持ち株会社を、投資会社のアドバンテッジパートナーズ(AP)などから取得することで合意し、28日までに株式譲渡を完了させる。買収金額は明らかにしていないが、100億円強とみられる。
ローソンでは、エンターテインメント事業の強化を進めており、平成22年に音楽映像ソフト販売の「HMVジャパン」を買収、現在、ローソンHMVエンタテイメントとして、各種のチケット販売や、中古レコード店などの事業を展開する。
買収した映画館事業は、ローソンHMVの100%子会社「ローソンHMVエンタテイメント・ユナイテッドシネマ・ホールディングス」が運営する。シネコンのチケットの販売や、シネコン施設を活用したイベント企画などを進める。
流通業界では、イオンがシネコンの「ワーナー・マイカル」を完全子会社化し、イオンシネマとして展開しているほか、セブン&アイ・ホールディングスもチケット販売のぴあに出資。物販だけでなく、サービスの充実に取り組んでいる。