日本マクドナルドホールディングス(HD)が29日発表した6月中間連結決算は、最終利益が前年同期比59.4%減の18億円となる大幅な減収減益決算となった。サラ・カサノバ社長による新体制となったものの、業績改善策がいずれも不発だった。
さらに、このほど起きた中国の使用期限切れ鶏肉問題のため、今後の売上高減少が見込まれることや、信用回復のための投資が必要になるためとして、通期の業績予想を未定にした。
同日、カサノバ社長は会見の冒頭で、鶏肉問題で、「お客さまに大きな心配をかけることになってしまった。また、チキン商品をすべてタイ製品に切り替えたことで、店舗で提供できないものもでており、ご迷惑をかけている」と謝罪した。今後は顧客に安心してもらえるよう、仕入れた食材の最終加工国や原産国を公開することも明らかにした。
中間決算の売上高は前年同期比6.7%減の1210億円、営業利益は同50.3%減の35億円だった。