日本電機工業会(JEMA)が22日発表した6月の白物家電の出荷額は前年同月比6・8%減の2507億円で2カ月連続のマイナスだった。3月までの駆け込み需要の反動減など4月の消費税増税の影響が出ている。
6月は天候不順の影響もあり、例年、販売が伸びるルームエアコンの出荷が7・2%減の1192億円と低調だった。このほかでは、電気冷蔵庫も7・6%減の448億円と8カ月ぶりのマイナス、電気洗濯機も7・9%減の245億円と9カ月ぶりのマイナスだった。
JEMAは、6月に出荷が伸び悩んだルームエアコンについて、「暑くなってきた7月以降に出荷が伸びる」と見込んでいる。
一方、1~6月の白物家電の出荷額は10・3%増の1兆1974億円だった。2月、3月の増税前の駆け込みが全体を押し上げた。上半期の伸び率としては、現行方式の調査開始以降で、前回に消費税が引き上げられた平成9年に次ぐ高水準だった。