「会話ロボット」広がる市場 介護施設など導入、人手不足追い風 (2/2ページ)

2014.7.11 06:27

 一方、シャープは2年前にAIの「ココロエンジン」を搭載したロボット掃除機「ココロボ」を発売。ごみがたまると「苦しい」と人間のように話す機能もあり、1年間で10万台が売れた。インターネット経由で運用するクラウドと連携する機能を昨年、新たに取り入れた。

 NECもクラウドと連携した見守りロボット「パペロ プティ」を開発し、一般家庭への普及を目指す。台風の目となりそうなのがソフトバンク。来年2月に発売する「ペッパー」は、人の感情をより理解できるロボットにする考えだ。

 かつて、ソニーのペット型ロボット「AIBO(アイボ)」がブームとなったが、製造コスト面から撤退を余儀なくされた。ただ、最近ではAIの発達やクラウドとの連携でロボットが人間により近くなってきた。

 今後、さまざまな分野でロボットの活用が見込まれており、経済産業省は国内のロボット市場が35年には15年比で約6倍の9兆7080億円になると予測している。政府もロボット産業を新成長戦略に組み入れた。

 米グーグルが関連ベンチャーを相次いで買収するなどロボット分野に進出したり、強化する動きが大手企業の間で加速している。産業用で先行してきた国内メーカーだが、家庭用では消費者のニーズに合った機能やサービスをいかに迅速に実現できるかが、国内での普及とともに海外メーカーとの競争に打ち勝つ鍵を握りそうだ。(黄金崎元)

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