【PC Watch】空飛ぶ発電機、3Dプリンター開発 (1/4ページ)

2014.5.26 07:00

米MITが開発した空飛ぶ風力発電機「BuoyantAirTurbine」

米MITが開発した空飛ぶ風力発電機「BuoyantAirTurbine」【拡大】

  • 修理や建造ができる空飛ぶ3Dプリンターが開発された

 僻地や災害対策での活用想定

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)が「空飛ぶ風力発電機」を、15日(現地時間)に発表した。MITからスピンアウトしたAltaeros Energiesが開発したのは、世界初となる商用の空中型風力発電機で「Buoyant Air Turbine」(BAT)と呼ばれる。ヘリウムを充満させた直径約10メートルの風洞型気球の中心に風車がある構造で、上空の風を受けてこれが回り、発電を行う。1基当たりの発電能力は30キロワット。雨や雪が降っても稼働可能。すでにアラスカでの商用運用が決定している。

 一般的に、高度の高い場所は地上よりも風が強い。BATは、地上約300~600メートルの高さでの運用が想定されており、この高さでは風力が塔型風力発電機の高さよりも5~8倍強く、かつ風が吹いている時間も長い。これにより、同等サイズの一般的な塔型風力発電機よりも、2倍の電気を発電できるという。

上空の状況に応じて、発電上最適な場所を割り出し、その位置に本体の高さを調節

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