日本郵政は21日、新任の社外取締役候補者にJR東日本の清野智会長が決まったと発表した。6月の株主総会に提案する。日本郵政の社外取締役は、三菱地所の木村恵司会長とキヤノンの御手洗冨士雄会長兼社長、新日鉄住金の三村明夫相談役名誉会長、JXホールディングスの渡文明相談役らに次いで8人目となる。
清野氏を起用する狙いについて、日本郵政の西室泰三社長はこの日の記者会見で、「(現在の取締役に)民営化した会社の経験がある方はいない」と指摘。その上で、「JR東日本は最大の民営化会社だ」と述べ、来春以降の上場に向けて、清野氏の経験を取り入れたい考えを示した。