【底流】ネット生保 進む価格破壊 成長モデルの確立に試行錯誤 (1/4ページ)

2014.5.18 18:00

 インターネット生命保険で“価格破壊”が進行している。アクサダイレクト生命保険が3月に主力となる、期間限定で掛け捨ての生命保険「定期死亡保険」を2~3割値下げしたのもつかの間。5月にはライフネット生命保険が同保険を平均7%下げに踏みきり、ネット専業の大手2社が業界最安値を争う状況だ。低価格という原点回帰で契約拡大を狙うが、ネットのみを販路とするビジネスモデルに限界も指摘される。

 8社が熾烈な競争

 「やられた…」

 アクサの斎藤英明社長は2日に発表されたライフネットの新商品の内容に、思わずこうつぶやいた。

 アクサは3月に定期死亡保険を刷新し、中心顧客層(20~40代)では当時、保険料が最安値だった楽天生命を下回る価格をつけた。しかしライフネットの新商品は、死亡保障1000万円の30代男性の場合、保険料がアクサより10円安い月額1230円だった。アクサの最安値の旗印はわずか2カ月に終わった形だ。

 アクサとライフネットの専業2社で始まったネット生保業界だが、オリックス生命保険や楽天生命など新規参入が相次ぎ、現在は計8社がしのぎを削る。消費者は保険料の比較サイトなどで容易に各社の保険を比較できることから、ライフネットの出口治明会長は「他社より上を狙うのは当たり前だ」と言い切る。

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