大人が幼児2人を乗せる自転車の3人乗りが法改正で認められ、電動アシスト自転車が脚光を浴びている。
シェア約5割のパナソニックは、若い母親世代に人気のファッションブランドとコラボした商品を今月下旬に発売。ヤマハ発動機も3人乗り対応の商品群を拡充しており、主戦場がこれまでの中高年向けから子育て世代向けにシフトしてきている。(藤原直樹)
パナソニックは、創業者の松下幸之助氏が幼少期に自転車店に奉公に出ていたこともあり、昭和27年に自転車製造に参入。大手家電メーカーに成長した後も自転車の製造・販売を続けている。商品群に電動アシスト自転車が加わったのは平成8年。リチウムイオン電池を自社生産できる強みを生かして展開してきた。
当初は、坂道でも楽にこげることを売り物に中高年向けにアピールしてきたが、道路交通法の改正で平成21年7月に自転車の3人乗りが解禁されると、商品の性格は大きく変わった。