東芝は16日、世界で初めてフルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」液晶パネルを搭載したノートパソコン「ダイナブック T954」を25日に発売すると発表した。映像信号を安定化する技術を活用し、ノートパソコンでも高精細な4K動画を楽しめるようにした。想定価格は23万円前後。
液晶パネルは、シャープ製の15.6型「イグゾー」。4K対応テレビ「レグザ」の高画質技術を画面の小さいノートパソコン向けに改良し、1インチ当たり282ピクセルの解像度で写真や動画を表示できるようにした。
動画には心地よい色調で再現する技術や明るさの対比を補正する技術を採用。鮮明でメリハリのある映像を表示できる。静止画には輝きを再現する技術などを採用した。
中央演算処理装置(CPU)はインテルの「Core i7-4700HQ」(2.40ギガヘルツ)、メモリ8ギガバイト、グラフィックチップはAMDの「Radeon R9 M265X」。
東芝は今後、高画質なデジタルカメラや4Kビデオカメラが普及し、スマートフォン(高機能携帯電話)カメラの高精細化が進むとみている。
美しい映像や画像を閲覧・編集できる4K液晶パネル搭載のノートパソコンを投入することで、新たな顧客層を開拓する狙いがある。