日本郵便と三越伊勢丹ホールディングスは14日、総合カタログ通販の共同出資会社「JP三越マーチャンダイジング(JPMM)」を1日付で設立したと発表した。全国に約2万ある郵便局のネットワークと三越伊勢丹の商品調達力を持ち寄ることで、「カタログ通販業界ナンバーワンを目指す」(JPMMの武富靖直社長)。
新会社の資本金は5000万円で、出資比率は日本郵便グループが60%、三越伊勢丹グループが40%。新カタログ「JPセレクト」を発行し、16日から全国の郵便局約2万局と郵便局のネット店舗を通じて展開する。売上高は両社の既存事業などの単純合算で平成26年度の1100億円から、30年度には1319億円に引き上げる計画だ。
カタログ「JPセレクト」の創刊号は、衣料品や服飾雑貨を中心に三越伊勢丹のバイヤーが厳選した商品31点を掲載。180万部を発行する。6月末までに、売上高3億円を見込む。
新会社の設立により、日本郵便の通販事業の商材は食品以外の分野にも広がる。三越伊勢丹は店舗のない地域の消費者にもアクセスしやすくなる。