流通大手2社やコンビニエンスストア大手3社など流通各社の平成26年2月期決算が10日、出そろった。景況感の改善などで、軒並み好業績だった。消費税率引き上げで消費の冷え込みも懸念されるが、27年2月期予想は、全社が営業増益を見込む。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)と百貨店のJ・フロントリテイリングは本業のもうけを示す営業利益と経常利益、最終利益がいずれも過去最高を更新した。同様に、ローソン(単独)もすべての利益が過去最高だった。
イオンはスーパーのダイエーなど買収した企業の不振が響き、連結の営業利益、最終利益ともに減益だった。ただ、売上高にあたる営業収益は国内流通業で初めて6兆円を突破。高島屋も連結売上高が5期ぶりに9千億円を突破した。
27年2月期は流通大手2社、百貨店2社、コンビニ3社の7社すべてが営業増益を予想。セブンHD、J・フロント、ローソンなどが過去最高を見込む。