コンビニエンスストア大手のローソンは7月にも企業内保育所を本社(東京都品川区)が入るビルの一室に開設する。商社や金融機関などの一部では導入が進んでいるが、コンビニ業界では初めてとみられる。ローソンは女性の積極的な採用に取り組んでおり、自社施設内に保育所を設けることで子育てに取り組む女性が働きやすい職場環境づくりを進める。
本社ビル内に設ける保育所は当初、グループ社員の幼児20人程度を午前8時から午後7時まで預かる。運営は保育施設運営の専門事業者に委託する。
新浪剛史最高経営責任者(CEO)は、安心して夫婦共働きで子供を2人育てられる社会の実現を目標に掲げており、政府の産業競争力会議のメンバーとしても女性活用などの成長戦略の立案に加わっている。同社は昨春、育児休暇中の女性社員が不安を解消してスムーズに職場に復帰できるためのプロジェクトを社内で始めており、社内保育所もその一環。