流通大手のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は10日、今年の春闘で基本給を引き上げるベースアップ(ベア)を実施する方針を固めた。グループ各社で月額2千~4千円で検討しており、12日以降、組合側に伝える。同社のベアは2年連続。
セブンHDは2013年3~11月期に営業、経常、最終の各利益で最高益を更新するなど業績が好調。賃上げでさらなる社員の士気向上や景気の好循環につなげる。ただしグループ各社によって業績に差があるため、一律のベアは難しいと判断した。
傘下のイトーヨーカ堂は2千円台のベアを検討している。労働組合のないコンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンは、好業績を受けて賃上げと月給1カ月分程度の特別賞与も支給する方針。
流通ではコンビニエンスストア大手のローソンが9日、平均で3千円を引き上げるベアを実施することを決め、組合側に回答した。