土田:既存のものに何かを“くっつけて”創造していく姿勢に、本企画との共通点を感じます。そうした発想は、日頃どんな時に生まれるのでしょう?
谷尻:四六時中、とくに人と話しているときが多いですね。「自分は面白いことを考えられる人だ」と思い込むことで、何にでも興味をそそられるよう、自分自身を洗脳しているところがあります。あえて建築家と名乗ることで「難しい話をして、お金持ちしか仕事を頼めない」という世間のイメージを覆していきたい。建築に限らず、あらゆる分野で凝り固まった常識や考え方を解きほぐすべく、常に新しいことに挑戦していきたいと考えています。
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文=深沢慶太 Text:Keita Fukasawa
対談者=土田耕作(株式会社スリーボンドホールディングス取締役/Creators’ Bonding エグゼクティブ・プロデューサー)/ Interlocutor:Kosaku Tsuchida