一昔前の画一的なファミリー向け-というイメージが強かった「団地」が今、若者に人気だ。理由は、ファミリー向けの広さがありながら低価格な物件に、DIY(自分で作る)や、デザイナーなどによる「おしゃれ」で「斬新」なリノベーションを実現したこと。都市再生機構(UR都市機構)では、2年前に大阪で始めた団地リノベーション事業が絶好調で、新しいビジネスモデルとして首都圏などにも広がり始めている。
エレベーターなしでも「景色良い」と人気
窓に面した真っ白な流し台と、同サイズのダイニングテーブル、長スツールが標準装備という洗練されたダイニングキッチン。稼働式の「ダンボールふすま」の使い方次第で部屋の数を変えられる「伸び縮み自在」なLDK…。URが雑貨チェーン「無印良品」グループのムジ・ネットと共同展開するUR団地は、とても築40~50年の「団地」とは思えないおしゃれな内装だ。
24年6月から始まったコラボ事業のコンセプトは、「こわしすぎず、つくりすぎない」。