ソニーは20日、テニスのショットを瞬時に分析し、インターネット上に記録する情報端末「スマートテニスセンサー」(想定価格約1万8千円)を5月下旬に発売すると発表した。ラケットのグリップ先端に装着し、専用アプリを入れたスマートフォン(高機能携帯電話)と連携させて使う。
重さ約8グラム、直径約3.1センチ。同社が得意としてきた音楽音響分析技術を元に開発した振動センサーなどの働きで、球がラケットに当たった位置や回転の仕方、速度などを可視化する。スマホで自分のプレーを録画しておけば、データと併せて映像を見ることもできる。フェイスブックに投稿して、仲間と共有することもできる。
プレー内容を分析・蓄積することで、コーチングなど付加価値型サービスの提供も検討している。薄型テレビなどの“単品売り”に行き詰まった電機メーカーの新たなビジネスモデルとして注目されそうだ。
同社の古海英之業務執行役員は「もっとテニスがうまくなりたいという意欲がかき立てられる商品だ」と語り、拡販に自信を示した。野球やゴルフなど、他の競技への展開も検討している。