“勝利の方程式”
ヤマダは大規模店舗の出店緩和を受け、いち早く郊外の大型店に軸足を置き、大型店展開が遅れた競合のコジマやケーズホールディングスを引き離し、06年3月期には量販店として初めて売上高1兆円を達成。10年3月期には2兆円を突破した。
全国900超の店舗を持つ販売力を背景に、ヤマダは仕入れ価格で他店より優位に立ち、販売価格を引き下げて売り上げを伸ばすビジネスモデルで業績を拡大。
特にメーカーが多額の販促費を投入するテレビは同社の“勝利の方程式”を支え続け地デジ移行前の駆け込み需要に沸いた11年3月期は、政府の「エコポイント」制度の後押しもあり、過去最高益を達成した。
だが地デジ移行後は、テレビの出荷台数の減少に直面。効果的な対策を打てないまま売り上げが低迷。