ネット通販と消耗戦
拡大路線を突き進んできた家電量販店最大手のヤマダ電機が岐路に立たされている。7日発表した2013年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比11.4%増の8975億円となったものの営業損益は213億円の黒字から23億円の赤字に転落した。
地上デジタル放送移行後の薄型テレビを中心とした販売不振に加え、インターネット通販との消耗戦を強いられ、不振が続く。6月には創業者の山田昇氏が社長に返り咲くなどテコ入れを図ったが、隘路(あいろ)の出口は見えていない。
「地デジとエコポイントのバブル。その反動が2年経っても抜けない」。同日の決算会見でヤマダの岡本潤専務は右肩下がりを続ける同社の現状を分析した。連結表示となった03年3月期以降、中間期として初の赤字計上に無念さをにじませた。