経営再建中のシャープは平成25年4~9月期結決算で、営業利益が当初予想の2倍以上の338億円となった。上期としては2年ぶりの営業黒字で、液晶パネルの拡販が業績を引っ張った。しかし、牽引役の液晶が今後は一転して需要の先細りと価格下落が予想され、通期業績見通しは据え置き。中期計画の達成は楽観できない状況が続いている。
経営再建の要となる液晶パネルの亀山第2工場(三重県亀山市)の稼働率は、9月末現在で80%程度を維持。台湾・鴻海精密工業と共同運営する堺工場(堺市)も、大型テレビの引き合いが強く、80%まで上昇したという。
亀山第2では、利益率が高い中小型パネルの売上比率が6月までの10%から7~9月は15%程度に向上。当初予測から2~3カ月遅れのペースだが、26年3月には40%に到達する見通し。