トヨタを強くした修羅場の4年間 弱点克服、現地に根ざしたクルマづくり (3/3ページ)

2013.10.25 06:00

米国生まれの「アバロン」。昨年4月、国際自動車ショーでの初披露に向け、慎重に搬入された=米ニューヨーク

米国生まれの「アバロン」。昨年4月、国際自動車ショーでの初披露に向け、慎重に搬入された=米ニューヨーク【拡大】

 25年3月期連結業績では、本業のもうけを示す営業利益は1兆3208億円と前年度の3・7倍に達し、5年ぶりに1兆円の大台を突破。リコール問題で苦しんだ米国市場も急回復している。

 北米を中心とする先進国市場を担当する「第1トヨタ」を率いる副社長の小沢哲(さとし)は、同部門の役割がトヨタの“屋台骨”を果たすことにあると明言する。新興国市場は事業拡大に向けて大きな投資が必要で、それを支えるのが第1トヨタの使命という。

 1ドル=70円台の円高でも利益を出す

 そのためにも北米、欧州では現地での開発・調達を進め、地域に根ざした体制を目指している。それが持続的な成長の基盤になるというわけだ。

 「再びリーマン・ショックや1ドル=80円を切るような円高になっても利益を出せるようにしたい」。小沢の目標は明確だ。(敬称略)

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