商社は調達先多様化
大手商社はこの10年間で2.2倍に膨れ上がった中国の需要増を見据え、今年に入って三菱商事がタイの食品大手と養殖の合弁会社を立ち上げ、さらに双日もインドネシアの企業と組んで養殖に乗り出した。
各商社は、インドやベトナムなど新たな調達ルートの確保も視野に入れ、対応を模索している。
百貨店で販売されるおせち料理のエビは「ほとんどが今秋までに調達済み」(大手百貨店)というものの、価格高騰の波紋は広がりそうだ。
スーパーではパック入り冷凍エビの価格が既に「昨年の1.5倍」(都内の大手スーパー)となっているほか、回転ずし店では「高騰前に調達した在庫が年末年始には底をつく」(大手チェーン)。価格は「しばらく高止まりが続く」(商社)とみられ、このままでは消費者への影響の拡大が避けられそうにない。