10年後見据えたサントリー世界戦略 45年ぶりウイスキー蒸留釜増設 (1/3ページ)

2013.10.19 12:00

サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)

サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)【拡大】

  • サントリーがウイスキー生産設備増強で設置した蒸溜釜。ポットスチルと呼ばれる蒸溜釜で手前左は再溜をする釜、奥の2基は初溜をする釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)
  • サントリーが45年ぶりに設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)
  • サントリーが設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(前川純一郎撮影)
  • サントリーが45年ぶりに設置した新しい蒸溜釜=大阪府島本町(魚眼レンズ使用、前川純一郎撮影)

 今年でウイスキーづくり90周年を迎えたサントリーは、45年ぶりに山崎蒸留所(大阪府島本町)に蒸留釜4基を増設、本格的な増産体制に入った。低迷が続いていたウイスキーの国内市場を、炭酸水で割って飲む「ハイボール」のキャンペーン展開で活性化させ、愛飲者層の裾野を広げてきた同社。新釜増設の先に描く未来は、日本産ウイスキーが世界を牽引(けんいん)する「世界戦略」だ。

 10億円の新釜

 山崎蒸留所は日本初のモルトウイスキー蒸留所として大正12年(1923年)に建設を開始し、翌年から蒸留を開始。酵母、発酵槽、蒸留釜、貯蔵釜などを使い分けながら、多彩な個性のモルト原酒を生み出す世界でもユニークな蒸留所として知られる。

 今回約10億円を投じて増設したのは、銅製の単式蒸留釜「ポットスチル」2対4基で、高さ5~6メートル、直径約3・5メートル。新釜で造ったウイスキーの初出荷は10年後だが、原酒の生産能力は現在より4割増に向上する。

原酒の質・量の向上で新たなウイスキーづくりを目指す考えだ

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