また、今回の研究に携わった研究者の一人、オスカー・イバラ氏はABCニュースに「FBは人々の生活において、非常に偏った解釈を与えるサイトであることを覚えておくことが大切だ」との厳しい見方を示しました。
さらに、FBでは、ユーザー同士の強い連帯感が逆に孤立感を深めることにつながりやすいとの分析もありました。
英国心理学会員でインターネット心理学者のグラハム・ジョーンズ氏はBBCに「社会的な孤立よりも強い孤立を感じることが多いとの研究がいくつも出ている。社会全体としてFBをうまくつかいこなす術を学び切れてないということだ」と鋭い指摘を披露しました。
ここまでのお話はまあ「他人の投稿をそんなに気にする必要はないでしょう」と笑い飛ばせばいいだけのような気もしますが、最近、FBに関しては、違う意味でもっと悲しく、気分の悪くなる話が話題になっています。
米国家安全保障局(NSA)が一般市民の電子メールのやりとりといった個人情報を勝手に収集していたことが問題化していますが、8月27日付英紙ガーディアン(電子版)によると、FBは、今年上半期、NSAのような世界中の諜報機関などからユーザーの個人情報などの開示を求められた件数は3万8000件にのぼり、このうち約半数は米国からのものだったと発表したのです。